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キャブレタ同調

1999/08/08 : 37,660km

四国へのロングツーリングを前にいろいろ整備しておこうと思ったのだが、前からやってみたかったのがこれ。普通同調などというと高い同調計(3万くらい)を用意しなければならないのだが、Webで負圧計とチューブで自作した同調計を使ったやりかたを公開している人がいて、それを参考に真似してみることにした。どうなることやら。

とりあえずこれが そろえたパーツ Photo。負圧計は山手線 田町駅近くの三田計器というところで購入。2,500円。これとキャブレタをつなぐための燃料チューブと金魚のエアの配管に使う2分岐、3分岐のバルブなどをホームセンターで購入。それらを接続して こんなかんじに Photo。全部で5,000円かかってません。金魚のバルブは内径4mmのチューブが合う。いちおうガソリンがついても大丈夫そうなチューブを選択。売場にいくと経ごとに切り売りしているので、必要な分だけ購入する。バルブについては後に述べる流量のしぼりを行うために、3分岐と2分岐のものを組み合わせた。

さて作業開始。まず 燃料タンクを外す Photo。 とりあえず同調計としての精度を確認する。1番のキャブレタの負圧取り出し口にホースを接続し、エンジンスタート。同じ条件ですべてのホースを接続してみて、同じ負圧を示すことを確認する。これがずれていると同調どころではない。エンジンの負圧はそのままダイレクトで負圧計に接続すると、吸気の脈動で針が大きく振動してしまう。ので、例の3分岐のバルブのうち負圧計に行くやつをちょっとしぼって、針の動きが安定するよう調整する。このへんのノウハウは参考にしたWebページにあったのでそのとおりにしてみた。

さていよいよ 負圧の測定 Photo。マニュアルにあるとおり回転数を1,750rpmに設定する。で順にバルブを操作して各キャブレタの負圧を読む。針が振動しているので画像ではそれほど正確な値ではないがいちお。

結果は 1番(175mmHg) Photo 2番(225mmHg) Photo 3番(300mmHg) Photo 4番(150mmHg) Photo。おぉっ。けっこうずれているではないの。

夏場なので油温に注意しながらの作業。調整の前にエンジンを冷す...。

で調整だが、まず1番と2番を間にあるネジをまわしてあわせる。次に3番と4番を合わせる。最後に2番と3番の間のネジで全てのキャブをあわせる。

やってみると1番と2番はふつうにできたのだが、3番と4番がむずかしい。調整してるとエンジンの回転数が上ってしまうのだ。うー。けっこうずれてるからなー。それでもなんとか以下のように調整した。

1番 Photo 2番 Photo 3番 Photo 4番 Photo。調整の結果、おおむね225mmHg前後になった。これでいちおう同調がとれていると思われる。

作業終了。バイクを元に戻して試運転に出発。まず気がついたのはアイドリング。前より安定していて、エンジン音が軽くなった気がする。排気音も微妙に変化した気が。走り出すとエンジンのパワー自体は前と同じように出ている。変化したのはアクセルをあけたときの感じ。それほどおおげさな変化はないが、多少素直になったように感じられる。これは同調の効果が出ているのだろうか。

ただ極低速において、若干スムーズでないときがある。これはよくわからない。気のせいかもしれない。予想としては今回の整備は単に同調をとっただけで、キャブ本体には手をつけていない。つまり吸入の同調はとれたものの、それによって燃料のほうのアンバランスな部分がより顕著になってしまったんじゃないだろうか。

とはいえ自分でできるのはここまでで、さすがにキャブをおろしての整備は当分できそうもない。というわけでこのまましばらく様子を見て、また同調を確認してみることにしよう。

それにしてもガソリンがたくさん入ったタンクでやるのは大変だった。やはり整備するときは別の容器にガソリンを移し、キャブにはさらに別の整備用のタンクがないとなー。


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