『SVP、無礼講にする vol.7 』

2001年6月1日(金)・2日(土)

場所:ニッパーズシステムプラザB1ホール(旧ニッパーズ銀座)
東京都港区新橋1-7-1
JR・地下鉄.都営新橋駅より徒歩4分

料金:1日通し券一般 1000円/学生 500円
*当日券のみ/ドリンク付

主催:Spread Videoart Project

協賛:日本ビクター株式会社


  ■『SVP、無礼講にする vol.7 』開催のお知らせ
映像作家13人によるインディペンデントな活動組織、スプレッド・ビデオアート・プ ロジェクト[SVP]は、6月1〜2日にかけて上映会『SVP、無礼講にする vol.7』をビク ターニッパーズギンザにて開催いたします。
6月1日(金)は、劇あるいはドキュメンタリー、または実験映画やビデオアートといっ た表現の枠組みを超えた作品を制作する山口卓司の新作『黄泉がえる日々』を上映し ます。『黄泉がえる日々』は、日本という国家の禁忌の領域へ踏み込もうとする山口 の野心作です。
6月2日(土)は《Im/mor[t]al》*というテーマテーマに基づき“セレクション”した作 品と《Im/mor[t]al》というテーマに基づき“制作”されたオムニバス作品を上映し ます。オムニバス作品《Im/mor[t]al》は、3月に神戸アートビレッジセンターで行わ れた『PERSONAL VISION 2001』で公開されましたが、この企画は継続して展開してお り、今回はSVPの代表でもある佐藤博昭の新作が加わります。そして、上映後は出品 作家が《Im/mor[t]al》をめぐってディスカッションを行います。
以上が『SVP、無礼講にする vol.7』の概要です。みなさまのご来場をお待ちしてお ります。

*《Im/mor[t]al》の意味については下記のプログラムを参照
■プログラム
・6月1日(金)18時30分 《山口卓司 新作上映》
◆上映作品
『黄泉がえる日々』山口卓司 78分/ビデオ/カラー&白黒/2001年

◇作品解説
山口卓司の8年ぶりとなる作品『黄泉(よみ)がえる日々』は「名づけえぬもの」「我 をな視たまひそ」の2部から成ります。日本書記における「黄泉国(=現熊野地方)」 を作者自身が旅した記録とそれにまつわる記憶によって構成されています。この作品 の主題は“現代と神話空間との往還と禁忌の領域への侵入”です。作品は作者に多大 な影響を与えた中上健次(1992年没)の命日である8月12日から始まり、作者が熊野の 盆を見つめた記録が連なっています。熊野を通して日本という国家の不可解さを肉感 的に捉えようと試みた“モノ語り”『黄泉がえる日々』をぜひ体験してください。
・6月2日(土) 《Im/mor[t]al》 *14時開場
◆14時30分《佐藤博昭による“TVFセレクション”》*このプログラムのみ無料
◇上映作品*すべてビデオ作品
  • 『UNTIL 5:30 AM“朝の5時30分まで”』
    David Ahuja 9分10秒/カラー/アメリカ
  • 『SONS“息子”』
    Royston Tan 8分20秒/カラー/シンガポール
  • 『Les Filantes etoilees…“流れ星”』
    Odile Trepanier,Andre Bilodeau,Simon La 11分48秒/カラー/カナダ
  • 『DOG INTERFACE』
    Juan Pablo Etcheverry 3分/カラー/スペイン
  • 『PAS“錆”』
    Hasan Karacadag 23分25秒/カラー/トルコ
  • 『TEORIA DE LA DERIVA“漂流の理論”』
    Gustavo Galuppo 7分50秒/カラー/アル ゼンチン

◇プログラム解説
作品のセレクトは第23回TVF(東京ビデオフェスティバル)からです。今回の無礼講 は『Im/mor[t]al』という言葉のもとにテーマ性を持とうとしています。この言葉と われわれSVPのコンセプトが呼応したようにいくつもの優れた作品がこの言葉と共鳴 しているように、私には思われました。ここにある作品には徹底した個人としての “私”があり、国家と対峙する“私”の倫理があり、“公”の中に蠢く消えそうな “私”があります。そこに映像であること自体の“不滅”をみいだしました。海外の 作品をセレクトした理由に、“テーマとの共鳴”意外の他意はありませんが、日本 の、とりわけ若い作品に対する危機感があることは否定しません。(佐藤博昭)


◆16時 《オムニバス作品『Im/mor[t]al』》
◇上映作品*すべてビデオ作品
  • 『STUDY on MEDIA“education before educatuon”』
    服部かつゆき 8分43秒/カラー /2001年
  • 『静かな声』
    奥野邦利 11分/カラー&白黒/2001年
  • 『Media Cage』
    瀧健太郎 7分30秒/カラー/2001年
  • 『No Promise』
    中泉さとこ 6分/カラー/2001年
  • 『snd img src』
    納谷一郎 10分/カラー/1999〜2000年
  • 『スペクタクルの社会における神学的状況について』
    河合政之 6分/カラー/2001 年
  • 『方舟“Ark on a dirt site”』
    佐藤博昭 12分/カラー/2001年
◇プログラム解説
このプログラムでは現代/個人/映像表現における倫理をテーマに、作家が独自のア プローチで制作した作品を紹介します。題名の『Im/mor[t]al』には、<I'm=私 は><Immoral=不道徳><Moral=道徳><mortal=死すべき運命の><Immortal=不滅の> という意味が内包されています。こうしたテーマに作家がどのように向き合い、どう いった問題意識を露呈させ、思想なき社会に対してどのような痕跡を残すことができ るのか。SVPのはじめての試みであるオムニバス作品『Im/mor[t]al』をご自身の目で ご確認ください。


◆17時30分 《トーク;“Im/mor[t]al”をめぐって》
出演(予定):佐藤博昭、服部かつゆき、奥野邦利、瀧健太郎、中泉智子、河合政之
進行:山口卓司
 
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